私が遺品整理をしていく中で感じていることのひとつに、故人が亡くなってから全てを遺品整理するのではなく、故人が生前中に少しでも整理が出来ていれば残されたご家族がこんなに労力と時間とお金をかけなくても済んだのではないかということです。
まったくものが捨てられずに「モノ屋敷」となってしまった家を何十件と見てまいりましたが、こうなってしまうと実例ではトラック15台以上、作業日数も1週間以上もかかり、料金も桁違いになってしまいます。
その中から遺品や貴重品を探すことは、ご家族だけでは完全に不可能になってしまうのです。
ご家族が探しても見つからずに遺品整理で依頼されるものを、ざっと挙げてみますと、
預貯金の通帳、クレジットカード、実印、貴金属、現金や土地建物の権利書、金庫の鍵、電気・ガス・水道・新聞・生命保険・インターネット・ケーブルテレビの契約書など・・・。
その他、ペットはどうするのか?アルバム・写真はどうするのか?
パソコンやスマートフォンのアカウント、パスワードなども。
実際の現場では、このようなことがご家族であってもどこに保管されているのかまったく知らないことが多いのです。
エンディングノートにこれらのことを書き記しておくことで、ご家族の負担は全然違ってくるのです。
理由①ご家族の負担軽減
元気なうちに要るもの不要なものを仕分けしておき1年以上使ってないものは思い切って断捨離をすることをお勧めします。
まだ、「元気なうちにエンディングノートなど」と抵抗があるのもわかりますが、ご家族のためにも重要な事柄はノートに控えておくことが大切だと思います。
理由②自分のため
子や孫の代まで残したいものを遺品整理で処分されずに済みます。
自分にとって大切なものはしっかりとご家族にもわかるようにしておけば安心です。
それから、逆にご家族にも見られたくないものを生前整理・終活で処分しおくことも余計な揉め事をつくらないために必要になってきます。
これから生前整理・終活の重要性は高まってまいりますので、皆様の生活の
一助になれば幸いです。